老人ホームで喜ばれる余興ネタ

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敬老の日などに老人ホームで余興をすることになったらどんなネタが良いのか考えたことはありますか?どんなことを披露したら老人ホームを利用している人達が笑ってくれるのでしょう。

そこで、老人ホームで喜ばれやすい余興ネタを紹介します。笑いは健康になるためにも必要なエッセンスです。思いっきり笑ってますます健康になってもらいましょう。

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歌で盛り上げる

高齢者の中には、歌を聴くことや唄うことが大好きだという人はたくさんいます。簡単に出来る余興として、歌を唄うという方法もあります。手拍子を一緒にしてもらうことで、会場に一体感を作ることが出来ます。そして、肝心なのは選曲です。

大切なのは、高齢者の人達が好む曲を選ぶことです。高齢者は演歌を好みやすいと考えている人もいますが、それは違います。人によっては演歌が苦手という人もいます。選曲をする時には、童謡や演歌、歌謡曲と様々なジャンルから選ぶことが大切です。

脳を活性化させるためにも歌は大きな力を発揮します。懐かしい音楽を聴いたり唄ったりすることで、脳の中に眠る昔の記憶を取り戻せる可能性もありますので、一緒に唄える歌を用意することも大切です。

二人羽織で笑わせる

難しい特訓をしなくてもすぐに行える余興は二人羽織です。二人羽織というのは、2人で1人を演じるもので、後ろにいる人は前にいる人の手となり食事をしたり、水を飲んだりする余興です。やり方は至って簡単なことで、羽織を着た人の背後にもう1人が入ります。

袖は後ろにいる人だけが通しているので、前から見ているとまるで1人しかいないように見えます。羽織をすぐに用意することが難しいという場合には、レインコートやベンチコートなどを使うと良いでしょう。この時に必要なのは、上手にすることではありません。

いかにコミカルに演じるかということです。前にいる人は後ろの人がすることにオーバーにリアクションをすることが必要ですし、後ろにいる人は前にいる人がリアクションしやすいように演技をすることが必要です。見ている人達が笑ってくれるように工夫をすることが大切です。

笑うことは血圧を下げる効果もあるので、できるだけたくさん笑わせるように工夫しましょう。

劇で感情を引き出す

高齢者のなかには芝居や劇を見るのが大好きだという人も多くいます。劇をみることは好奇心を刺激するため、気分をとても高揚させます。そして、この時に必要なのは創作的なものではなく、昔に流行った時代劇や喜劇をベースにすることです。

以前見たことがある作品というのは、安心感を与えることにもなりますし、話の流れを理解するのが早いのです。興味が持続するように多少アレンジをして、劇の内容が身近に感じられるようにすることも大切です。感情も肉体と同様に老化を始めます。

劇を作る時には見ている人の喜怒哀楽を刺激するような内容を考えることも大切です。また、参加型の劇を用意するのも良いでしょう。例えば、客席に向かって話しかけたり、応援を求めたりすることで、高齢者も楽しみながら劇を見ることが出来ます。

参加型の劇を考えた時には、最初に職員に説明をして許可をとってから行うようにしましょう。

手品で好奇心を刺激する

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目の前で不思議なことが起きるマジックは高齢者に喜ばれる余興の1つです。トランプやコインを使ったテーブルマジックや、ステッキや紙吹雪を使った華やかなものまでバリエーション豊かにすると良いでしょう。ですが、本格的な手品をするのは難しいのではと、考える人もいるかもしれません。

ですが、手品に関する本やグッズなどを使えば、素人でもプロに近い手品を行うことが可能です。この時には、雰囲気を出すために衣装やBGMを用意するのも良いでしょう。また、手品は必ず成功するとは限りません。もし、手品が失敗した時にもユーモアでカバーすることが出来るように段取りを決めておくことも大切です。

そして、この時に大切なことは、いきなり驚かせるようなネタは避けることです。いきなり大きな音がしたり、派手な演出があるとパニックに陥る場合も考えられます。どんなマジックが喜ばれるのかがわからない場合は、職員に事前に相談しておくと良いでしょう。

クイズで楽しく盛り上がる

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クイズ大会も高齢者に喜ばれる余興の1つです。物事を考えるということは認知機能を活性化させますし、クイズに正解したり間違えたりすることで楽しさが増します。まずは、どんなクイズを出せば喜んでもらえるかを考えることが大切です。

入居者に関することや、職員に関することなどを出題すると盛り上がるでしょう。また、過去の出来事もクイズの素材としては効果的です。昔流行した食べ物や映画などに関する問題を出すことで、高齢者の記憶を刺激する効果があります。

余興でクイズを取り入れる時には、脳の働きを改善する内容を出すようにしましょう。この時に大切なのは、1人1人が自発的に答えやすい状況を作ることです。また、クイズに正解する人もいれば間違える人もいるでしょう。

人によっては間違えたことで落ち込んでしまう人もいます。余興でクイズを取り入れる時には、相手が間違えた時のフォローの言葉を用意しておくことが大切です。

腹話術で会話を盛り上げよう

腹話術は人形があったら他には道具は必要ありません。1人で漫才やコントをすることも出来るので、老人ホームの余興にはピッタリです。そして、腹話術によって簡単にコミュニケーションをとることも可能になります。直接話しかけるには勇気が必要ですが、腹話術の人形を使うことにより、リラックスして話しかけることが出来ます。

腹話術は唇を開けてはならないので難しく感じるかもしれませんが、プロでも全く唇を動かさずに話すことはなかなか出来るものではありません。大切なのは、心から相手を楽しませようとすることです。高齢になってくると会話が減ってしまう人もいます。

腹話術の可愛らしい人形を使って、高齢者が会話しやすい状況を作りましょう。腹話術を余興で使う時には、話のネタにも気を付けることが必要です。

例えば、健康に関することや生活の役に立つことなど、聞いている人が興味を持ってくれる内容にすると良いでしょう。大切なことは、話に興味を持ってくれるように工夫をすることです。事前に職員の人に、入居者が日頃どんなことに興味を持っているのかを聞いておくことも良いのではないでしょうか。